寶塔山
平成25年12月号
地鎮祭に関して

佐々町平野免に土地を購入し、まだまだ建物の建設計画は立っていない状況でしたが、地鎮祭を行った時のご報告から。
建物を建て始める訳ではないのに、なぜ早々と地鎮祭をしたのか、それは私の九星に関わります。私の九星は、三碧木星でその年は東に入っていました。
九星では、家を建てて良いのは、東西南に自分の星がある時。そして、北は九年間で一番の厄年ですが、家を建てたり会社を興すなど一生に一回のことなら、厄反しとなり使ってもよいとされます。ですから、東西南北に回座した年ということになります。 しかし、その場合でも暗剣殺や五黄殺が掛かっていないなど他の条件もあり、家を建てて良いのは、9年間で2~3年しかありません。その意味では、今年は最高の年だったという訳です。
九星学では、「吉凶は動より生ず」と言い、動くことで吉凶の作用が現れて来ます。良い時、良い方角を選んで動けば吉の結果が現れ、逆に、悪い時、良くない方位を冒せば悪い作用が現れるという法則があるからです。
ちなみに、暦の新年は2月4日から1年がスタートしますので、今年というのは2月3日の節分までです。という訳で、年盤は最高の年でしたので、更に月の盤でもいい月を選ぶこととし、12月8日からが、暦の上での12月でしたから、その中でも更にさらに吉日を選び、12日に地鎮祭を行なうことにしました。それは、物事を行う時には、「事始めの時」が大事という法則もあるからです。
建築の場合、地鎮祭が事始めですから、実際の建込みが来年に始まっても問題ありません。
余談ですが、結婚の日取りを聞きに来られる方が多いので、ちょっと話はそれますがお許しください。
多くの皆さんは、結婚の日取りをみられる時に、披露宴の日取りだけを気にされます。しかし、実はそうではありません。一番大事なのは署名捺印し、役所に婚姻届を提出する日です。
御逮夜の説教で、中陰の四十九日間というのは、赤ちゃんがお腹の中にいる、妊娠期間の逆バージョンだとお話しします。お母さんは、母体保護法という法律で守られていますが、実は胎児はまだ法律によって守られていません。出生し名前を付けて、出生届を役所に提出して始めて法律により、国民として庇護されるようになるのです。
同じように婚姻も、署名捺印という契約をし、婚姻届を提出する日が結婚における事始めであり、大切であることがお分かりいただけると思います。
話を戻しまして、そんな理由で、12月12日を選んだのでしたが、近まるにつれ周りの人たちが心配を口にするようになりました。それは、雨と寒さです。
週間天気予報では、9日だけが雨、その前後は曇りとなっていたのですが、寒波が入り込み暴風雨のような日もあり、ずっと雨が降ったり止んだりの日が続いていました。
そこで、前日に光顕と準備に行くついでに軽トラを借り、ドラム缶と古いお塔婆を現地に持ち込みました。テントは無いので、万一の時は傘をさすにしても、寒かったら列席の皆様に申し訳ないので、せめて温まれるようにとの心遣いです。
さていよいよ、当日になりました。長女を高校まで送っての帰り道、雨はみぞれに変わってきました。気温は4度です。心の中では晴れることを信じていましたが、一抹の不安はありました。
9時半に現地に到着し、青竹を立て荒縄で結界を張り、御幣を下げている頃から、それまで空を覆っていた、どんよりとした雲が切れ少しずつ青空が顔を見せ、明るくなってきました。参加される方たちも到着され、「地鎮祭には風が吹くとよ。」と、互いにこそこそ話をされています。
この時点ではまだ風は吹き始めていませんでしたが、準備も整い式に入ったその時、ちゃんと風が吹き出しました。そして、一面の写真のように、飛び切りの快晴となり、背中を太陽が照らし、暑いくらいでした。
随分前の『寶塔山』で、愛媛県の工場の地鎮祭に行った時のことを書きました。
梅雨の時期、当日は分厚い雲。始まる十分位前に、施主さんや工事関係の方とお茶を頂きながら、つい「地鎮祭は必ず風が吹くんですよ。」と口走ってしまい、「いくらなんでも、こんな天気の日には風は吹かないよな。後でなんと言い訳しようかな・・」と考えながらお手伝いのお寺様と席に着き、リンを鳴らした刹那に突風が吹きだし、机に掛けてあった白布を1時間押さえながらお経を読みました。
終わってからのお説教で、若いころに「地鎮祭の時には何故風が吹くんですか?」と、大工さんに聞かれてその時には分らなかったのですが、その後気にしていると確かにその通りで、それは、神々がその場に来ていることを私たちに分からせるように風を吹かすんですよと、鼻高々でお話ししたという体験です。
さて、当山の地鎮祭ですが、あまりにも気持ちの良い天気でしたので、屋外で皆さんと弁当を食べることになりました。その場にいらっしゃった皆さんは、全員ニコニコされ喜びの中にいて、神々の来臨を、身をもって感じることが出来られたようです。
地鎮祭は、土地や方位の神々に、そこに住ませてもらう、許しをもらうご報告であるとともに、地神、水神、方位神、全ての神々との関係性をよくするための祈りなのです。